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F147 G-3 DENIM 5P
F147 G-3 DENIM 5Pのご紹介です。
まずG3とは豊田佐吉によって発明された自動織機の3号機になり、
半世紀以上前に作られた日本の機械産業の礎を築いた織機になります。
当時、この織機は停止することなく自動で緯糸を補給し、織ることができる画期的なもので、
また、織機の自動化により、世界の繊維産業の発展に多大に貢献した織機でもあります。
この織機で織られたデニムの最大の特徴は糸にテンションがかからず織れることで、
手織りに近い生地感が得られる唯一の織機です。
G3織機は現在日本で数台しか稼働しておらず、パーツも存在しないため、
同機からパーツを移して修理し、稼働させています。
この織機を扱える職人はわずかしかおらず、1日に30ヤード(33m)ほどしか織れないため、
非常に希少なデニムとなります。
そのため、年間限定の製品しか作ることができず、売り切れることも多いですが、
F.O.B FACTORYはこのG3織機の良さを伝え続けるために製作を続けています。
そのG3デニムで作られたジーンズがF147 G-3 DENIM 5Pになります。
G3デニムの特徴は、
G3デニムが日本の産業の歴史の遺産的な存在であることや、
手織りの風合いに近いデニムであること、
ローテンションで織られたことにより出る独特なザラ感、伸縮性などが挙げられます。
このジーンズのシルエットは裾にかけて細くなるテーパードシルエットとなり、
腰回りからヒップにかけてのフィット感が出るように注力しました。
また、太もも周りの渡り幅は多少ゆとりを持たせ、
膝にかけての絞り込みを強くし、裾までスッキリしたシルエットとなります。
スッキリとした細身でメリハリのあるシルエットに仕上げたため、
スニーカーからブーツまで合わせやすいジーンズとなります。
ディテール面では、
アメリカ製のオリジナルスチールボタン、
オリジナル銅リベットや隠しリベット、革パッチ仕様になります
また両掛け用のユニバーサルファスナーを使用し、
ヴィンテージデニムのジーンズでは珍しい仕様になっています。
この仕様が可能になったのは、G3デニムが極めてローテンションで織られ、
縦方向の縮率が小さいため、うねりが少なく製作が可能となるからです。
縫製はすべての部分で綿糸で縫製し、生地と共に馴染み、
経年変化していきます。
また、このデニムの特徴としてローテンションで織られたことにより、
硬いデニムに比べ、伸びが出ても生地が戻るキックバックという作用が強く現れ、穿きやすいデニムになります。
こちらが着用サンプルになります。
手織りに近いローテンションの織り独特のザラ感が
色落ちにも表れてきます。
G3デニムは独特のザラついた質感を持ち、
無骨でありながらも温かみのあるデニムになります。
FOBを代表するジーンズになります。